祭りの声につられて

前回・・アマテラスオオミカミを天の石屋戸から救出するための『祭り』が開始されるところまでのお話でした。

さぁ、いよいよ『祭り』のはじまりです。
天の石屋戸の前に逆さ置かれた桶の上で芸能の神、アマノウズメノミコト(天の宇受売の命)が踊りはじめました。

激しい踊りの為に衣装がたちまち乱れ、両方の乳房があわらとなり、腰の紐が陰部のあたりまでずり下がります。
これを見て、八百万の神々は高天の原が揺れ動くほどにどっと笑い声をあげました。

その声は当然、石屋戸のなかのアマテラスオオミカミの耳にも届きました。
不思議に思い、戸を少し開けて問いかけるアマテラスオオミカミに、アメノウズメノミコトが答えます。

「そなた様より尊い神がおいでなので、みんな喜んでいるのでございます」

その隙にアメノコヤネノミコトとフトダマノミコトがすっと鏡を差し出すと、アマテラスオオミカミは、鏡に映った自分の姿を見て、同じような太陽の神がいるのかとますます不思議に思って、そろりと身を乗り出して外を覗こうとしました。

そのときです。
戸の側にいたアメノタヂカオノカミがアマテラスオオミカミの手をとり、外へ引き出しました。
同時にフトダマノミコトがアマテラスオオミカミの背後に注連縄を張り、石屋戸に再び入れないようにしました。

かくして・・
アマテラスオオミカミが外へ出ると再び太陽が昇り、高天の原も葦原の中つ国ももとの明るさを取り戻したのです。

次回・・明るさが戻ったとはいえ、スサノオノミコトをこのまま野放しにしておくわけにはいきません。
八百万の神々の出した答えとは・・

参考図書:図解眠れなくなるほど面白い古事記 学習院大学名誉教授 吉田敦彦監修

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